展覧会情報

第166回 伊藤憲治展

2000年03月06日(月)~03月25日(土)

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私の仕事には比較的長命のものがある。若い時のCANONのロゴマークもやがて50年になるが現在も使用されているし、カッパノベルスも40年になるが今も依頼され、今回の個展の三共の月刊医学誌「ステトスコープ」も半世紀になり、創刊から560号までの全作品を展示した。若い30代の作品から現在までの作品を並べる事は正直不安もあったが、意外に初期の作品にも人気があってほっとした。同じクライアントの仕事を毎月、それも50年も続けられた事はデザイナー冥利につきるが、それも企業サイドのデザインを尊重する姿勢の賜物だと思う。その個展はデザイナー達だけでなく素人の人達からも理解され楽しんで見てくれた事を私は凄く満足している。そして「ステトスコープ」は現在も制作され、私が健康な限り継続しそうな気配である。 伊藤憲治