展覧会情報

特別展 花森安治と暮しの手帖展

2002年06月26日(水)~07月02日(火)

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花森は、ぼくは「編集者」、ジャーナリストだ、といつも言っていました。その発表の場が暮しの手帖であり、「ぼく自身も取材し、写真をとり、原稿を書き、レイアウトをやり、カットをかき、表紙を描いてきた。雑誌作りというのは、どんなに大量生産、情報化時代でも、所詮は〈手作り〉であり、編集者はあくまでも〈職人〉だ」と第1世紀100号の「編集者の手帖」で語っています。新聞広告、電車の中吊り広告なども全部自分で作りました。暮しの手帖に広告を載せないできたのも、一つには、なにものにもしばられずに、いいことはいい、悪いことは悪いと、はっきり言えること。それで商品テストも続けてこれたのですが、もう一つ、精魂をこめて作りあげた作品(雑誌)に、よその広告が入るのは堪えられない、と言っておりました。広告の意味、重要さも充分知りつくしている花森だからこそ言えたことだと思います。 大橋鎭子(暮しの手帖社社長)