展覧会情報

第121回 勝岡重夫タイポグラフィックアート展

1996年06月05日(水)~06月28日(金)

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自らの創作活動の中で増幅されていったアーティストたちへの熱いメッセージを、35年間のグラフィックデザインの集体成という形で発表したのが本展覧会作品である。昨今、世の中を席捲しているCGなどのモダンテクノロジーだけの中に閉鎖したものではない「手の仕事」を作品発想の根底に捉えることに留意しながら、アートとタイポグラフィの2つの側面の触媒を発見し、視覚に定着させてみた。作品の主題が敬愛するアーティストに対する讃歌であるが、制作過程でアーティストの作品の審美性、独創性、権威性に圧倒されつづけ息づまるような緊張感が漂う毎日の連続であったが、私自身の高い自律度を求めることをめざして制作した。アートとタイポグラフィの融合、その革新的な新しい解釈による作品とその意義にいささかの自負をもつものである。それは、ニューヨーク、パリ、ソフィアでも実証された。 勝岡重夫