展覧会情報

第197回 サン・アド人

2002年10月04日(金)~10月30日(水)

  • シェア
  • ツイート
  • URLコピー
サン・アドが38年間に作った膨大な量の仕事の中から、限られたスペースに展示するものを選び出す作業は、至難というよりは無謀という思いが強かった。先輩諸氏の多岐にわたるご協力もいただき、結局、グラフィック作品280点、テレビCM作品450本、関連資料や立体デザイン物150点を展示・放映した。選定作業をして思ったのは、サン・アドという会社はいつの時代も「人」が主役の会社だったということである。さらに、現在までのサン・アドを見てもらいたいという意図と同時に(もしかして、それ以上に)今回の展覧会で意図したことは、これからのサン・アドを見守ってもらいたいということだった。その思いもあって、1階のフロアに現在在籍している社員の最新作を展示・放映し、一番目立つスペースに現サン・アド全社員の全身像を原寸大でモニターに映し出した。その意味でも、「SUN-AD人」というタイトルは今回の展覧会にふさわしかったと改めて感じている。 藤森益弘