展覧会情報

第198回 ブラジルのグラフィックデザイン

2002年11月07日(木)~11月30日(土)

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ブラジルのグラフィックデザイン展を行う上で最も大変だったのは、一般の日本人はもとより、グラフィックデザイナーでさえも、ブラジルのグラフィックデザインについてあまり知識がないということでした。そのため、今回試みたのは、ブラジルという国、その習慣、文化、そしてグラフィックデザインをお見せすることでした。ブラジルは、日本とはまったく異なる国なのです。本展覧会のオープニングで福田繁雄さんに、「ギンザ・グラフィック・ギャラリーで作品展をするということは、世界の一流デザイナーの仲間入りをすることである」と言われました。私達ブラジル人は、同ギャラリーと、その監修者であり、オープニングの数ヶ月前に亡くなられた田中一光さんのご厚意に感謝します。田中一光さんはブラジルのデザイナーにとって偉大な存在でした。彼のポスターは、サンパウロ美術館とリオデジャネイロ現代美術館で展示され、訪れた多くの人々が彼の作品を賞賛しました。ですから、この展覧会は一光さんへのオマージュだったのです! リカルド・オオタケ