展覧会情報
第63回 ラルフ・シュライフォーゲル展
1997年09月11日(木)~10月09日(木)
スイス・チューリッヒを拠点に活躍する気鋭のグラフィック・デザイナー、ラルフ・シュライフォーゲルにとって、デザインという行為はつねに何かを求め何かを試みることである。“その意志がなくなれば、デザイナーを辞める”とさえ言い切るほどだ。文化面や経済面など困難な状況下にあるスイスのグラフィックデザイン界にあって、彼は自己をグラフィック創造者と位置づけ、数少ない文化ポスターによって自己のアイデンティティを確認し続けている。“言葉では到着できない表現がある。そう認識したところからデザインは始まる”。初日のギャラリートークでは、質問に答えた“コンピュータは使っていない”という言葉が印象的であった。