展覧会情報
第95回 デザイン教育の現場から
2000年11月27日(月)~12月27日(水)
総括という概念を、オルガー・マチスと学生たちは使いません。芸術にはゴールがなく、絶えず道の途中にあるからです。ここには、1994年から2000年までの各種プロジェクト、最先端の研究報告から、大学の予算削減に反対した学生たちの路上パフォーマンスまで、実に多様な作品例が展示されています。このクラスは、今回の試みを誇りに思って欲しい。単に業績を記録するだけでなく、自分たちのテーマを、その形式と内容が持つ可能性について徹底的に探求しようというコンセンサスも記録しているからです。確かに共存する様々な芸術分野が互いに一線を画しています。しかし共通の社会責任においては不可分であるということを、私たちはアプローチに見出すのです。 ローター・ロメイン(ベルリン芸術大学学長)