展覧会情報

第6回 自律する色彩:ジョセフ・アルバース展

1996年07月16日(火)~10月13日(日)

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戦前、バウハウスの教授であったジョセフ・アルバースは、ナチスに追われてアメリカへ渡り、教鞭をとりながら、色彩と幾何学的形態による空間の知覚にまつわる理論をアメリカに広めました。そして戦後の現代美術、とりわけ一群の幾何学的抽象絵画の生成やグラフィックデザインに多大な影響を与えました。
また彼は、芸術作品は作家自身の手仕事によらずともテクノロジカルな手段によって作られ得るという考えにもとづき、版画制作に情熱をかたむけた作家でもありました。緻密に構成されたアルバースの色彩の自律性が、版画というプロセスを経ることによって、オリジナルの油彩画以上に純化されえたとも考えられます。とくに1963年に始まるケネス・タイラーとの共同制作では、現代版画史上重要な数々の作品を残しています。
本展はアルバースの没後20周年を記念して開催されました。CCGA所蔵の版画作品4シリーズに加えて、タイラー氏所蔵の、1960年代にタマリンドー・リトグラフィー工房やジェミナイG.E.L.で制作された版画作品など、計80点余を展示し、彼がその生涯を通じて探究した空間表現を通して、アーティストとしてのアルバースに焦点をあてました。

記念トークショー

パネリスト:田中一光(グラフィックデザイナー)、小町谷朝生(東京藝術大学教授)、前田富士男(慶應義塾大学教授)
1996年9月22日