展覧会情報

第33回 「パスワード:日本とデンマークのアーティストによる対話」

2004年06月19日(土)~09月12日(日)

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「対話」は、人間が社会の中で共に生きるうえで欠かせない営みです。グローバル化によって異文化と出会う機会が増えている今日、異なる他者同士が対話を通して、いかに共感や相違を認め合っていくかを考えることは、ますます大きな課題となっています。 デンマークと日本の現代アーティストそれぞれ5人による本プロジェクトは、こうした対話をめぐる問題について考えるため1999年に企画されました。その成果は、まず2002年にデンマークのオデンセ市美術館における「ブラインド・デート」と題する展覧会で発表されました。同展は、互いにまったく面識のない両国の作家のペアが数ヵ月にわたって電子メールなどによる対話をつづけ、最終的に、展覧会のオープン直前に会場で実際に会って共同制作をおこなうというものでした。 その2年後、両国の同じペア5組が再度、本展のために新たな共同制作をおこないました。各ペアが対話を進めるうえでの鍵として設定した「パスワード」をもとにインスタレーションや映像作品を制作し、展覧会では、これら5つのパスワードと作品を通して、他者とのかかわりの中で自己を再認識する対話精神のありかたを検証しました。

アーティスト・トーク

出演:井口大介、ソーレン・マルティンセン、シノハラ楽、カスパー・ボネン、高島陽子、ニコライ・レッケ、富田俊明、オーサ・ソーニャスドッター、豊嶋康子(出品作家)
2004年6月19日