展覧会情報

京都dddギャラリー第248回企画展 フェリックス・ベルトラン コネクション ―ハバナ ニューヨーク 大阪 メキシコ マドリード 京都―

2025年08月29日(金)~10月29日(水)

poster design: Sonia Díaz & Gabriel Martínez with Nicole Schmid
poster design: Sonia Díaz & Gabriel Martínez with Nicole Schmid
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フェリックス・ベルトランという人物の重要性は、その人生や文化的な面がイベロアメリカ(スペイン語やポルトガル語が使われる中南米諸国を主とする地域)と結びついている点にあります。キューバ生まれのベルトランは地元カリブ文化をはじめ、バウハウスの構成主義、アイソタイプ、アメリカン・モダニズム、スイス派、即物主義写真、コンクリート・アート(幾何学的抽象)、ミニマリズム、およびポップアートなど、さまざまな芸術運動の影響を受けながら精力的に活動しました。彼の作品は政治・社会的にも文化的にも、彼が生きた時代を証明しています。イベロアメリカのグラフィックデザインに関する17年に及ぶ研究を経て開催される本展では、20世紀のグラフィックデザイン文化において新たな物語を構築した相互関連的な取り組みとして、出版とキュレーション、書籍と展示の関係を、デザイナーたちが制作した象徴的なイメージや、エフェメラルな印刷物を通して振り返ります。大きな影響力を持つ作品を通じて強力な政治・社会的メッセージを投げかけるイベロアメリカ・デザインの歴史や重要性を理解する上で、これらの展示物は主要人物のひとりであるベルトランに新たな光を当ててくれることでしょう。            
ソニア・ディアス / ガブリエル・マルティネス(本展キュレーター)
 

■作家プロフィール
フェリックス・ベルトラン
フェリックス・フアン・アルベルト・ベルトラン・コンセプシオン(1938年キューバ、ハバナ生まれ―2022年、メキシコにて没)は、当代有数の知性溢れるイベロアメリカ出身デザイナー。スクール・オブ・ビジュアル・アーツ、プラット・インスティテュート – グラフィックアート・センター、およびアート・スチューデンツ・リーグ・オブ・ニューヨークで学び、グラフィックデザインへのコンセプチュアルなアプローチを形成した。その過程で、効果的な視覚コミュニケーションの基本原則として「シンプルさ」を重視するバウハウスの構成主義、スイス派や、アメリカン・モダニズムに影響を受けた。


■キュレータープロフィール
ソニア・ディアス / ガブリエル・マルティネス  
グラフィックデザインを専門とする作家、編集者、研究者、兼キュレーター。ソニア・ディアスは美術(サラマンカ大学)、広告(マドリード・コンプルテンセ大学)、ジャーナリズム(マドリード・カルロス3世大学)で学位を、博物館実践学・展示学で修士号(マドリード・コンプルテンセ大学)を取得。ガブリエル・マルティネスは哲学、社会学、デザインを学び、美術で博士号を取得(サラマンカ大学)。共にマドリードのパブリックアート・デザイン学校であるアルテディエスで教鞭を執り、共同で20冊の書籍を出版。 
 
   

オープニング・レセプション

2025年8月29日(金)17:30–19:00(入場自由)
会場:京都dddギャラリー

トークイベント

2025年8月29日(金)16:00–17:30
出演:ソニア・ディアス / ガブリエル・マルティネス(本展キュレーター)
西日逐次通訳、要予約、無料
予約受付は後日当ホームページ内でご案内いたします。

 

主催|協力

主催:公益財団法人DNP文化振興財団
協力:テレサ・カマチョ、二戸市シビックセンター

企画|展示デザイン|グラフィックデザイン

ソニア・ディアス、ガブリエル・マルティネス

日本語デザイン

ニコール・シュミット

会場|アクセス|ご利用案内

会場:京都dddギャラリー

〒600-8411 京都市下京区烏丸通四条下ル水銀屋町620 COCON烏丸3F
TEL:075-585-5370  FAX:075-585-5369

アクセス:市バス「四条烏丸」徒歩すぐ、地下鉄烏丸線「四条駅」2番出口、
     阪急京都線「烏丸駅」23番・25番出口すぐ。駐車場無、入場料無料

開館時間:火曜~金曜は11:00~19:00、土日祝は11:00~18:00
休館日:月曜日(9/15、10/13は開館)、 および9/9、9/16、9/24、 10/14