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展覧会情報

第18回 New Works 1998-1999:タイラーグラフィックス・アーカイヴコレクション展Vol.7

2000年03月01日(水)~06月04日(日)

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マスタープリンター、ケネス・タイラー率いるニューヨークの版画工房タイラーグラフィックスでは、1974年の設立以来、40名を超えるアーティストたちが版画制作を行なってきました。
それらの中には、フランク・ステラ、ヘレン・フランケンサーラー、ロイ・リキテンスタインなど、アメリカ現代美術を代表する作家が名前を連ねますが、この版画工房の名を不動にしたものは、こうしたアーティストの豪華な顔ぶれだけではなく、版画芸術に一生を捧げたタイラーの技術者、出版者としての卓抜した才能であったことはいうまでもありません。革新的技術と、あらゆる要望に応えうる設備をそなえたタイラーグラフィックスが生み出した作品群は、版画表現の可能性を拡大、現代美術の中における地位を確立してきました。
本展は、CCGA所蔵のタイラーグラフィックス・アーカイブコレクションから、1998年出版のヘレン・フランケンサーラー「源氏物語」、1999年出版のフランク・ステラ「イマジナリー・プレイシズIII」など、当時、新規収蔵されたばかりの作品群を展示し、タイラーグラフィックスど20世紀末のアメリカ版画芸術の成果を紹介しました。