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第28回 絵画―永遠の現在を求めて:リチャード・ゴーマン展

2003年03月01日(土)~04月13日(日)

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郡山市立美術館との共同開催で、現代アイルランド美術を代表する画家、リチャード・ゴーマンの展覧会を開催しました。
1946年、アイルランドの首都ダブリンに生まれたリチャード・ゴーマンは、トリニティ・カレッジで経営学を学んだ後、いったんは親族経営の会社を引き継ぎましたが、30歳を過ぎてから、それまでの全てを手放すことと引き換えに画家としての人生へと踏み出しました。ダブリンの美術学校で学び、1983年にパリへ向かった彼はリトグラフの制作に着手。自分のアトリエで開いたリトグラフの展覧会によって注目を集めた後、アメリカ抽象表現主義の展開を批判的に継承しつつ、よりオリジナルな表現への努力を重ね、ヨーロッパ絵画の伝統へ立ち返った堅牢な画面にたどり着きました。1990年代後半からダブリンとミラノにアトリエを持ち、絵画の普遍性を追求した抽象絵画を作り出しています。
本属では、2001年にダブリンのロイヤル・ハイベルニアン・アカデミーで発表された大作「ナイン・ペインティングス」シリーズを郡山市立美術館で、また、親日家でもある作家が、越前和紙の故郷、福井県今立市で制作した和紙作品の連作をCCGAで展示しました。

アーティスト・トーク

講師:リチャード・ゴーマン(アーティスト)
2003年3月1日