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展覧会情報

第328回企画展 トマシェフスキ展 世界を震わす詩学

2013年12月02日(月)~12月25日(水)

Design by Kijuro Yahagi
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ポーランド派ポスターの草分け的存在と称されるヘンリク・トマシェフスキ(1914-2005年)は、生涯において、ポーランド・ポスター界の牽引者であり続けました。
社会主義リアリズムが強制された陰鬱な空気が支配する中にあって、トマシェフスキのポスターは、輝くばかりの色調が用いられ、爽やかで自由な開放感がみなぎったものでした。概念の核心をつかみ、また造形も削ぎ落とす、トマシェフスキ特有の抽象化によって、知性、品位、洗練が備わったポスターになったのです。それ等のポスターは、人々を釘付けにするぐらい心を揺さぶり、世界を震わせる詩学と言える力を持っていました。トマシェフスキ亡き後、今日のポスターデザイン界が、ややもすると弛緩した状況と読み取れる中にあって、トマシェフスキの作品自体が鋭い批判を発し、トマシェフスキ現象と呼べるぐらいの影響力を今なお持ち続けています。
本展は、ヘンリク・トマシェフスキの息子フィリップ・ポンゴフスキ氏の貴重な収蔵作品から、ポスター101点、ポスターの原画、ドローイング、雑誌カバーなど36点に焦点をあて、20世紀のポスター史に計り知れない影響が認められたトマシェフスキの本質に迫ります。

会場

ギンザ・グラフィック・ギャラリー (ggg)
〒104-0061 中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル 
tel. 03 3571-5206
11:00a.m.-7:00p.m.(土曜日は6:00p.m.まで) 
日曜・祝日休館  入場無料

ギャラリートーク

第1回
2013年12月2日(月) 4:00-5:30 p.m.
出演:フィリップ・ポンゴフスキ
*トークは英語で行われ、随時通訳されます。

フィリップ・ポンゴフスキ:
ニューヨークを拠点に活躍するグラフィックデザイナー。
クライアントにザ・ニューヨーカー、コム デ ギャルソン、サックス・フィフス・アベニュー、ル・モンド、ニューヨーク・タイムズ、ダイアン フォン ファステンバーグなど、アメリカ・カナダ・フランス・ポーランド・日本と国際的に活躍する。

誰もがフィリップさんが描かれたコム デ ギャルソンのハートの絵を一度でも見たことがあるのではないでしょうか?今回のギャラリートークでは、父であるヘンリク・トマシェフスキさんに関する貴重なお話をしていただきます。ぜひご参加ください。


第2回
2013年12月6日(金) 6:00-8:00 p.m.
出演:矢萩喜從郎
会場:DNP銀座ビル3F 
入場無料/要予約


本展の監修者である矢萩喜從郎氏によるトマシェフスキに関する2時間の集中講義です。
ポーランドの歴史に翻弄されながらも、20世紀の世界のポスター史に計り知れない影響を与えたトマシェフスキ。彼のクリエイティブの本質に迫るため、様々な資料や写真・図版が用いられ、学術的・学際的論考が繰り広げられます。


※ギャラリートーク全て終了いたしました。たくさんのご応募、ご参加ありがとうございました。

監修等

■監      修    矢萩喜從郎
■副  監  修    フィリップ・ポンゴフスキ
■後      援    ポーランド広報文化センター

お問合せ

ギンザ・グラフィック・ギャラリー 担当:堤 tel.03.3571.5206