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展覧会情報

dddギャラリー第187回企画展 立花文穂展

2012年07月17日(火)~09月05日(水)

立花文穂氏による展覧会ポスター
立花文穂氏による展覧会ポスター
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例えば、―2年まえ、広島にあるぼくの大事な場所がなくなった。ぼくのお父さんは、製本屋さんで、小さいころはよく手伝わされた。紙を揃えたり、糊付けしたり、背固めしてあるものを一冊ずつナイフで剥がしたり、機械をつかって針金綴じしたり、かがったり、断裁もした。ぼくは、ずっとその場所で、本ができあがる途中の工程を見て育った。機械は、折るためだけのもの、背のヤマを潰すためだけのもの、綴じるためだけのもの、切るためだけのもの、カドマルをつくるためだけのもの・・・・。ひとつひとつが大きくて重い。今となってはただの鉄の塊で、捨てるに捨てれない。役割を終えたいくつかの機械をぼくは、別の場所へ移した。ぼくはそのなくなっていく場所の記録を、連れて行った機械を再び動かして、本にした。―これまでに本について考えた成果をならべます。(立花文穂)

ギャラリートーク

7月17日(火)4:00-5:30
出演:立花文穂、尾澤あずさ(ggg)
会場:なんばSSビル 入場無料 先着70名

7月9日13時より受付を開始いたします。
参加ご希望の方は、こちらからお申込み下さい。

dddギャラリーの個人情報取扱いについてはこちらのページをご覧ください。

オープニングパーティ

7月17日(火)5:30-7:00pm
dddギャラリー

立花 文穂(たちばな ふみお)

1968年 広島県生まれ
1992年 武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業
1994年 東京藝術大学大学院修士課程美術研究科終了

●主な個展
 1995年 「MADE IN U.S.A.」佐賀町エキジビットスペース(東京)
      「橋/Brucke」P3 art and environment(東京)〈Angelik Riemerとのコラボレーション〉
 1998年 「立花文穂 一九九八」オブスキュアギャラリー(東京)
 2000年 「体(からだ)」ナディッフ(東京)
「クララ洋裁研究所」ナディッフ(東京)
 2001年 「変体」ギャラリー360°(東京)
 2002年 「立花文穂の活版」松屋銀座デザインギャラリー1953(東京)
 2003年 「変々体々」ギャラリー360°(東京)
 2004-08年 「SMTWTFS」東青山(東京)
 2005年 「Q体」ギャラリー360°(東京)
 2005-06年 「木のなかに森がみえる」SHISEIDO La Beaute(パリ)
 2006年 「木のなかに森がみえる」東青山(東京)  
 2007年 「引体 または、また又変々体々」ギャラリー360°(東京)
 2008年 「FUMIO TACHIBANA展」モラビアンギャラリー(ブルノ)
 2009年 「口上/9体/球根/掌/父型/菊/図1/空なり/。/」ギャラリー360°(東京)
 2010年 「草草」ANCHORET(広島)
●主なグループ展
 1997年 「Selections Winter‘97」The Drawing Center(ニューヨーク)
 1999年 「東亜細亜・文字藝術・現在」書藝館(ソウル)
 1999-00年 「Instllations by Asian Artists in Residence」Mattress Factory(ピッツバーグ)
 2001年 「ACTIVE WIRE」Artsonje Center(ソウル)
 2004年 「衣服の領域」武蔵野美術大学美術資料図書館(東京)、鹿児島県霧島アートの森(鹿児島)
 2008年 「解きほぐすとき MOTマニュアル2008」東京都現代美術館(東京)
 2011年 「風穴 もうひとつのコンセプチュアリズム、アジアから」国立国際美術館(大阪)
●受賞歴
 1997年 東京タイプディレクターズクラブ‘96 -‘97会員金賞
 2001年 第80回ニューヨークアートディレクターズクラブ(NYADC)金賞
 2004年 第21回ブルノ国際グラフィックデザインビエンナーレグランプリ(チェコ)
 2009年 東京タイプディレクターズクラブ 東京TDC賞
●アーティストブック(限定出版)
 『紙々』バーナーブロス、1998年
『火々』バーナーブロス、1998年
 『クララ洋裁研究所』バーナーブロス、2000年
 『THE ARCHETYPE (P - 4.5)』立花文穂プロ.、2008年
●作家によるブックデザイン、編集等
 『FOIL』vol.3リトルモア、2008年[編集とデザイン]
 伊勢克也『家について』立花文穂プロ.、2005年[編集とデザイン]
 『球体』1号 - 4号、2007 - 09年[責任編集とアートディレクション]