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京都dddギャラリー第214回企画展 平野甲賀と晶文社展

2017年09月04日(月)~10月24日(火)

Kouga Hirano
Kouga Hirano
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平野甲賀は1964年から1992年にわたりおよそ30年間、晶文社の本の装丁を一手に担ってきました。ひとりのデザイナーが一社の装丁をすべて手掛けるのは稀なことで、当時のカウンター・カルチャーの旗手でもあった晶文社のスタイルを作り上げ、出版界に旋風を巻き起こしてきました。
本展では平野甲賀が半世紀かけて7000冊以上手がけた装丁作品の中から晶文社の装丁本を中心に約600冊展示します。
また今春大変好評を博した台湾台中市での展覧作品の描き文字と、もうひとつの活動である舞台やコンサートのちらしやポスターを手直しし、作品上のメモまで書きつけ和紙に刷り出した作品およそ80点もご覧いただけます。
ギャラリーが古書店であるかのように、お客様に装丁本を手に取ってもらえますので、本と出版と時代と装丁家の蜜月関係に思いを馳せてみませんか。

お知らせ

ギャラリートーク、ギャラリーツアー

鳥海修による「鳥海修の勝手に評論」
日時:10月24日(火)17:00-18:00
ツアーガイド: 鳥海 修氏(有限会社字游工房 代表取締役)
入場無料、定員30名、要予約
※定員に達しましたので、締め切りました。



日時:2017年9月4日(月)16:00-17:30
出演:平野甲賀(装丁家)+黒川創(作家)
会場:京都dddギャラリー
定員:40名 入場無料、要予約
※定員に達しましたため、締め切りました。

オープニングパーティ

日時:2017年9月4日(月)17:30-19:00
会場:京都dddギャラリー

プロフィール

平野甲賀(ひらの こうが)
1938年 父の赴任先京城(現:ソウル)に生まれる。装丁家、グラフィックデザイナー。
1957年 武蔵野美術大学の前身、武蔵野美術学校に入学。在学中の1960年、当時グラフィックデザイナーにとっての登竜門的存在であった日宣美展(日本宣伝美術会)において『見る前に跳べ』(大江健三郎の小説)で特選を受賞。卒業後、高島屋宣伝部に入社、その後フリーのグラフィックデザイナーとなる。
1964年から1992年の30年弱にわたり晶文社の装丁を一手に担う。ひとりのデザイナーが一社の装丁を全て手掛けるのは稀有なことであり、当時のカウンター・カルチャーの旗手であった晶文社のスタイルを作り上げ、出版会に旋風を巻き起こした。装丁の仕事は他社にもひろがり、独特の「描き文字」、躍動するデザインの装丁は現在に至るまで7000冊におよぶ。
1960年代半ばから平野は晶文社の編集長でもあった畏友 津野海太郎とともに演劇活動に参加。六月劇場、劇団黒テントを中心に演劇ポスターやチラシをつくり、舞台装置も手がけた。
1973年 植草甚一編集雑誌『ワンダーランド』のアートディレクターとなり、新鮮な誌面づくりはいまだに伝説として語り継がれている。
1978年から高橋悠治らが始めたバンド「水牛楽団」、アジア民衆文化通信『水牛通信』の活動に加わり、演劇活動とは別の表現方法を獲得していく。これはいまでも平野甲賀の根底を流れている。
2005年から2013年、神楽坂上の岩戸町に小劇場「シアターイワト」をオープン。
2014年より香川県小豆島に移住。

会場

京都dddギャラリー
〒616-8533 京都市右京区太秦上刑部町10
TEL:075-871-1480 FAX:075-871-1267
開館時間11:00-19:00(土曜・10月1日(日)は18:00まで)
休館日 日曜・祝日 ※10月1日(日)は特別開館