展覧会アーカイブ

展覧会情報

第342回企画展 Line in the sand: Paul Davis

2015年02月06日(金)~02月28日(土)

Drawing by Paul Davis / Design by Stephen Coates
Drawing by Paul Davis / Design by Stephen Coates
  • シェア
  • ツイート
  • URLコピー
ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)の2015年2月は、ロンドンよりアーティスト、イラストレーターのポール・デイヴィス氏をお招きし、「Line in the sand:Paul Davis」を開催いたします。
アートとイラストレーションの世界に飛び込んでから30年。ポール・デイヴィスは、その知的で洗練されたドローイングを武器に、著名な雑誌やクライアントの仕事をこなす傍ら、各国で展覧会を開催し、世界中に熱狂的なファンを増やしてきました。
本展では、デイヴィス自身が心から満足できる作品のみを、膨大なアーカイブの中から厳選してご紹介します。そのほとんどが、過去印刷されたことがない貴重なものばかりです。「Line in the sand」とは、ポール・デイヴィスが敢えて自ら引いた終わりと始まりの境界線。それはまた、デイヴィスが尊敬してやなまい作家、ソウル・スタインバーグがしばしば踏み込んだ、アートとイラストレーションの境界線でもあります。その線を越えて次のフェーズへと旅立つ前の、ポール・デイヴィスの創造物がここに集結します。
また、展覧会に併せ、図録『Line in the sand: Paul Davis(ライン・イン・ザ・サンド:ポール・デイヴィス)』の刊行も予定しています。

会場

ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)    
〒104-0061 中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル 
Tel. 03-3571-5206
11:00am- 7:00pm (土曜日は6:00pmまで) 
日曜・祝日休館
入場無料

ギャラリートーク

日時:2015年2月6日(金)4:00 - 5:30p.m.
出演:ポール・デイヴィス  
会場:DNP銀座ビル3F
入場無料、要予約、先着70名

*参加ご希望の方は、こちらよりお申込みください。

ポール・デイヴィス(Paul Davis)

アーティスト、イラストレーター、ライター、講師
http://www.copyrightdavis.com/

1962年、イギリス・サマセット州生まれ。
1985年、エクセター・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザインにてBA(Hons)を取得卒業し、全国規模のイラストレーション賞を受賞した後、アートとイラストレーションで身を立てるためにロンドンに移る。長年各方面のドアを叩き、インターネット・PDF以前のアナログの巨大なポートフォリオを披瀝し続けた努力がようやく実を結び、いずれの分野でも成功を見いだした。

クライアントの関心をひくようになり、関心が依頼に、評価に、そして長いクライアント・リストに繋がった。
主なクライアントに、IBM、ソニー、メルセデス・ベンツ、ウェルカム・トラスト、BMW、「ニューヨーク・タイムズ」紙、『ヴォーグ』、『アイ』誌、ヴァージン・アトランティック、フランクフルト・シアター、「ニューヨーカー」誌、『ビッグ・マガジン』、『グラフィック』誌、ハーベイ・ニコルズ ショーウィンドウ、コンラン、アンザック・ホテルズ、ヒールズ、ウルフ・オリンズ、「LAタイムズ」紙、『ブループリント』誌、『ID』誌、ニーブズ・ブックス、イケア、ローレンス・キング、『ウォールペーパー』誌、オックスフォード大学、ハーバード大学、「リベラシオン」紙、ペンタグラム、スタジオ・フェルナンド・グティエレス、RDI、ブラウンズ、カー/ノーブル、コレット、マックスィーニーズ、「インディペンデント」紙、「ガーディアン」紙、「サンデー・タイムズ」紙、『プリント・マガジン』、『オーストラリアン・クリエイティブ・マガジン』、『デイズド・アンド・コンフューズド』誌。2004年、『クリエイティブ・レビュー』誌の活躍中のベスト・イラストレーター賞、プレス・アワードのカートゥニスト・オブ・ザ・イヤー受賞。ニューヨークADC, 東京ADC、D&AD, アメリカン・イラストレーションなど受賞のほか、自身のサイト copyrightdavis.com にて(デザイナーの Applied Information Graphics と共同で)名誉ウェビー賞を受賞。

表現はシンプルなライン・ドローイング、テキスト・ピース・モノプリント、複雑なアニメーションや絵画など、多岐にわたる。

世界各地の大学等で教鞭をとり、講義やトークを行い、展覧会をてがけている。

近年の展覧会に、2011年 ストックホルム近代美術館「モーメント(Moment)」展、2012年 アムステルダムのウェスターガスファブリーク 「パーフフェクト・デイ(A Perfect Day)」展、ロンドンのコニングズビー・ギャラリー「ビューティフル・パイル・アップ(A Beautiful Pile-Up)」展ならびに「ディーズ・ドローイング・ワー・セント・ダウイン・トゥー・ウォーク・アモングスト・ユー(These Drawings Were Sent Down to Walk Amongst You)」展、2013年 同じくコニングズビー・ギャラリーの「ポール・デイヴィス:ジョイアス(Paul Davis: Joyous)J展、2014年 パリのアニエスベーでの「ポール・デイヴィス:ポストイット・ノート ドローイング(Paul Davis: Post-it Note Drawings)」展。

著書の中では、ロンドンのブラウンズ刊『ブレイム・エブリワン・エルス(Blame Everyone Else)』(2003年)と『ホワット・ハップンズ・イズ・グッド(What Happens is Good)』(2010年)がいずれも賞を取得している。
アレクサンダー・ゲルマンと共に新聞紙大の『ゲルマン/デイヴィス(Gelman/Davis)』を自主出版。
2004年7月 『アス&ゼム(Us & Them)』がローレンス・キングとプリンストン・アーキテクチュアル・プレスより英米で出版された。『ヴァルーム(Varoom)』誌ではコラムを担当、自らのイラストと合わせて寄稿しており、『アイ(Eye)』誌にも寄稿している。

2012年 日本の震災と津波に関して寄付をつのり、意識を喚起するために、デイヴィスは坂本龍一と「A Very Serious Group of Drawings」でコラボレーションを行った。本プロジェクトのために坂本龍一はオリジナル楽曲を制作している。

デイヴィスは、日々ドローイング、ペインティング、執筆、写真撮影を続けているが、これは地球と呼ばれている、灰塵のごときチッポケな存在の上での、人類の狂おしくも美しい実態を現したいが故である。

お問い合わせ

ギンザ・グラフィック・ギャラリー 担当:高木・尾澤 Tel. 03-3571-5206