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展覧会情報

第334回企画展 永井裕明展 GRAPHIC JAM ZUKO

2014年06月06日(金)~06月30日(月)

Design: Hiroaki Nagai
Design: Hiroaki Nagai
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ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)の2014年6月は、シンプルかつダイレクトなアプローチ、写真やコピーとの絶妙なバランス、洗練と誠実を兼ね備え、醸成された広告表現で知られるアートディレクター、永井裕明さんの登場です。
広告を主なフィールドに、多岐にわたる活動(アートディレクション)を展開する永井氏が、今回の展覧会のテーマに選んだのは「図交(図我交錯)」。
“自分のものづくりの原点は、小学校の頃の図画工作にあり、今やっていることもあまり変わらないけれど、大人になった分、事情が交錯していて、それを咀嚼しながら進むには、自我という道具を持っていかなくては”と語る永井氏。気鋭な写真家たちと組んだ新作「図交」ポスターをはじめ、これまで手がけたポスターや新聞・雑誌などの広告と装丁の仕事、作品制作時のノートや使用したモチーフ等、さまざまなカタチの「図交」をご紹介します。
また、展覧会に併せ、『gggBooks-110 永井裕明』の刊行を予定しています。

会場

ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)   入場無料 
〒104-0061 中央区銀座7-7-2 DNP銀座ビル 
tel.03.3571.5206
11:00a.m.- 7:00p.m. (土曜日は6:00p.m.まで) 日曜・祝日休館

ギャラリートーク = 終了いたしました

入場無料、要予約、先着70名/会場:DNP銀座ビル3F

1. 日時:2014年6月20日(金) 6:30-8:00p.m.
  出演:永井裕明+藤井保+瀧本幹也+司会:大迫修三

2. 日時:2014年6月25日(水) 6:30-8:00p.m.
  出演:永井裕明+小西啓介+副田高行+司会:大迫修三

図交

普段、仕事は、まず“何を”伝えるのか?というところからスタートします。しかしこの個展では『図交』という文字を“どう”表現するかに絞って、定着をめざしました。脈略のないさまざまな素材は、さかのぼれば、子供の頃から気になってきたものもありますし、アートディレクターとして活動している現在、興味の対象になっているものもあります。
小さい頃から、描いたり、作ったりするのが、好きだったと、あらためて思います。地面にロウセキで絵を描いたり、夜おそくに釘を打ったり、ノコギリを引いたり、思い立ったら抑えられないのは、いまもほとんど変わりません。そう考えると、うまい具合にデザインの仕事ができるようになり、続けていられる自分は、幸せ、ラッキーなのでしょう。
少し変わったことがあるとすれば、大人になった分、やや我が強くなりました。さまざまな知識、情報に翻弄されることも多くなりました。展覧会のタイトルに合わせて現在の心境をいえば、図画工作ではなく図我交錯になるのかもしれません。

永井裕明(アートディレクター)

永井裕明(ながい ひろあき)/アートディレクター

- 略歴
1957年東京生まれ。東京都立工芸高等学校デザイン科卒業。ブレックファーストを経て、1989年N.G. inc.設立。東京ADC、東京TDC、JAGDA会員。

- 主な仕事
佐川急便のCI・グラフィック広告のアートディレクション、横浜ゴム「PRGR」「ADVAN」のグラフィック広告、カリフォルニア州観光局グラフィック広告、和歌山県観光キャンペーン広告、サントリー「山崎」「膳」のグラフィック広告、川村記念美術館「ピカソ展:幻のジャクリーヌ・コレクション」「パウル・クレー:創造の物語」「モーリス・ルイス:秘密の色層」のポスター・告知ツールのデザイン、丸亀市猪熊弦一郎現代美術館「ヤン・ファーブル展」「オシャベリ@美術館」などのポスター・告知ツールのデザイン、協和発酵キリンのCI・VI開発・企業広告、LOUIS VUITTONの写真集装丁・展示会ディレクション、季刊『草月』装丁・アートディレクションなど。

- 個展・展覧会
1997年 「JAGDA新人賞展1997」(クリエイションギャラリーG8)、2004年 「Blanc blanc blanc」(HBギャラリー)、2007年 「永井裕明アートディレクション展《デザインの臍と緒》」(東京純心女子大学 純心ギャラリー)、2008年  「GRAPHIC TRIAL 2008」(印刷博物館P&Pギャラリー)、2012年 永井裕明『装丁外』展(森岡書店)など。

- 主な受賞
1995年、ニューヨークADC 金賞 (市川勝弘写真集『エゴノキ』)。1997年、JAGDA新人賞、JR東日本ポスターグランプリ 金賞(和歌山県キャンペーン)。2000年、東京ADC賞(「紀ノ国屋本左衛門」のポスター、ブック&エディトリアルデザイン)。2001年、全国カタログ・ポスター展 経済産業大臣賞(「ヤン・ファーブル展」)。2002年、Hong Kong DESIGN SHOW 金賞(「ヤン・ファーブル展」ポスター/金子親一写真集『Unbalance』)。2006年、東京ADC賞(「ウツボムーン」のグラフィックデザイン)。2009年、造本装幀コンクール 経済産業大臣賞(金子親一写真集『TORSO』)、世界ポスタートリエンナーレトヤマ 銀賞(「パウル・クレー」ポスター)。2012年、JAGDA賞 (「Louis Vuitton Forest Photo Exhibition by Mikiya Takimoto」)、アジアデザイン賞 金賞 (『Louis Vuitton Forest Box』)他多数。

作品

『LOUIS VUITTON FOREST BOX』(2011)




「TORSO」ポスター(2008)




「ウツボムーン」ポスター(2007)




「ニッセキハウス」新聞15段(1990)




『エゴノキ』写真集(1994)




「パウル・クレー」ポスター(2006)




「サントリー山崎」雑誌(2002)




「ヤン・ファーブル展」ポスター(2001)




「紀ノ国屋本左衛門」ポスター(2000)




お問い合わせ


ギンザ・グラフィック・ギャラリー 担当:高木  tel. 03.3571.5206