展覧会アーカイブ

ギンザ・グラフィック・ギャラリー(ggg)、京都dddギャラリー、CCGA現代グラフィックアートセンターの展覧会告知ポスターから過去の展覧会を検索できます。

展覧会情報

第83回 つながりのデザイン:DNPグラフィックデザイン・アーカイブコレクション

2021年03月02日(火)~06月06日(日)

Yu Kuramoto / Helvetica Design inc.
Yu Kuramoto / Helvetica Design inc.
  • シェア
  • ツイート
  • URLコピー
新型コロナウィルス感染症予防・感染拡大防止の対策とお願い

本展ではCCGA収蔵のDNPグラフィックデザイン・アーカイブより、つながりや絆をキーワードにポスター作品を選び展示します。

東日本大震災の発生直後、頻繁に語られた言葉が「絆」です。メディアで目や耳にしない日はなかったのではないでしょうか。その後の10年間、大きな自然災害が多発し、東京オリンピック・パラリンピックの開催も予定されるなど、世の中も大きく動きました。頃来、震災の記憶が人々から薄れるに従い絆の文字を見かけることも少なくなりました。震災発生時はこの言葉に救われた多くの人があった半面、安易なキャンペーンとして用いられることも少なくなかったのではないでしょうか。
つながりにはさまざまな形があります。もともと個別の存在であるもの同士のつながりは、相手に寄り添うなどの良い面だけではなく、負の面を内包することもあり、多種多様でまさに十人十色です。

また芸術や文化面に目を向けると、近年それらを地域活性化やつながりの創生のための資源として活用する動きも広まっています。芸術と社会との距離が近くなる半面、単なる人集めのための道具としてみなされるのではないかという懸念もぬぐえません。

グラフィックデザインの役割のひとつとして挙げられるのが、抽象的な物事やメッセージを視覚化することです。コンセプトやスローガンなど概念や思想という目には見えないものを、目に見える状態へ落とし込み、対象者に伝えることがデザインという行為のひとつの側面といえます。つまりグラフィックデザインには、常にコミュニケーションが介在し、つながりとは不可分の関係にあるのです。そのグラフィックデザイン自身がどのようにそれを表現しているかに目を向け、そこに見られるつながりの図を10年後のいま再度見直すことで、どう表現されてきたのかを探ります。

距離をとることが求められ、直接的な交流を忌避せざるをえないポストパンデミック時代を迎えたこれからの世界で、改めて他との関係性に目を向ける機会となれば幸甚です。

お知らせ

会場

CCGA現代グラフィックアートセンター
〒962-0711 福島県須賀川市塩田宮田1
Tel: 0248-79-4811 Fax: 0248-79-4816

開館時間

午前10時―午後5時(入館は午後4時45分まで)

休館日

月曜日(祝日を除く)、4月30日、5月6日
*会期前2021年3月1日(月)までは冬期休館、会期後6月7日(月)―11日(金)は展示替え休館

入館料

一般=300円/学生=200円
小学生以下と65才以上、および障害者手帳をお持ちの方は無料

主催

公益財団法人DNP文化振興財団/CCGA現代グラフィックアートセンター

交通

JR水郡線小塩江駅から送迎車あり(要電話申込)/JR東北本線須賀川駅からタクシー20分/東北新幹線郡山駅からタクシー30分/東北自動車道須賀川ICから自動車20分

※JR水郡線ご利用の場合、郡山―小塩江間の所要時間は、約20分です。
※JR水郡線は列車の運行本数が非常に少ないため、利用の際はお時間にご注意ください。
時刻表(休日ダイヤ)は、下記JR東日本のサイトからご確認いただけます。

郡山駅 → 小塩江駅(休日)

小塩江駅 → 郡山駅(休日)

出品作家

秋田寛|浅葉克己|粟津潔|石岡瑛子|井上嗣也|大橋正|葛西薫|亀倉雄策|K2|小島良平
サイトウマコト|佐藤可士和|佐藤晃一|佐野研二郎|鈴木守|副田高行|田中一光|田名網敬一
永井一正|仲條正義|野田凪|原研哉|福島治|福田繁雄|松永真|三木健|森本千絵|山形季央
U. G. サトー|横尾忠則|吉田カツ
ボジダル・イオノフ|オロス・イストバン|ステファン・サグマイスター|リュドミール・チェフラロフ
ロースマリー・ティッシ|ステファン・デスポドフ|ニクラウス・トロックスラー|カリ・ピッポ
チャズ・マヴィヤネ-デイヴィース|シー・リンホン|ルーバ・ルコーバ ほか(50音順)